七五三は、子どもの健康と成長を祝う行事です。
もともとは、徳川幕府三代将軍家光の四男徳松(のちの五代将軍綱吉)の身体が虚弱だったので、五歳の祝いを慶安3年(1650年)11月15日に執り行ったのがはじめと言われています。
ただし、この時代に使われていた暦は、太陰太陽暦なので、11月15日と言っても、太陽暦における11月15日ではないことに、注意を払わなければなりません。
ちなみに、令和2年の場合、旧暦11月15日は、新暦12月29日となります。ビックリ!
なぜ七五三は11月15日という日が選ばれるのか?
11月15日と言っても、旧暦の11月15日であることが大切な点です。
江戸時代初期に使われていた暦は、唐からもたらされた宣明暦(せんみょうれき)でした。
宣明暦での11月15日は、必ず鬼宿の日です。宣明暦ではインドの宿曜経にもとづく二十七宿が用いられ、この二十七宿の中で最も良い日が鬼宿です。ちなみに、鬼宿は南方を守る霊獣・朱雀の目とされています。
また、11月15日は、霜月の祭日(お祭りの日)でもありました。15日ですから、夜空には、満月が煌々と輝きます。稲の収穫を終え、神さまに新穀を供え、神さまのお恵みに感謝する祭り日でした。
毎月、鬼宿日はあるものの、一年の中では、11月の鬼宿日のみが15日にあたります。
したがって、徳松の五歳のお祝いにこの日が選ばれたのもうなづけます。
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毎年、10月、11月の、土日祝祭日は、七五三のご祈祷が、多くなります。
30分おきに、ご祈祷を執り行っています。
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