かみはかみなり

こんにちは、

きょうは晴れました。
が、風も強く、いったんぬかるんだところも、完全に乾かなかったところは、再び凍りそうです。

さて、タイトルの

「かみはかみなり」

これは、

「神は、雷」

ではありません。

「神は、火水なり」

と書きます。

 

つまり、「神は、火と水です」ということです。

 

この「神は火水なり」ということばは、この「みち」に残されていることばです。

この「神は火水なり」という思想にもとづき、ここ身曾岐神社には、

火祥殿(かしょうでん)

水祥殿(すいしょうでん)

のふたつの御殿があります。

 

火祥殿(かしょうでん)は、火を祀り、水祥殿(すいしょうでん)は、水を祀ります。

それぞれの「火」と「水」。これらは、特別のものなのです。
単に、マッチを擦ってつけた「火」であるとか、水道から汲んできた「水」であるとかではありません。

「火」は、立春の朝、昇る太陽の陽(ひ)を、オリンピックの聖火よろしく、むすんで頂きます。

「水」は、八ヶ岳の湧水ですが、同じく立春の朝、いわゆるお水取りの神事を行って、頂きます。

 

伊勢の神宮での1日は、神職が火を熾(おこ)し、水を井戸に汲み行くところから始まりますが、ここ身曾岐神社では、1年の始まり(暦の上で)の日に、火をいただき、水をいただくところから、1年を始めるのです。

立春の日の午前10時から行われる「祈年祭」

祈年祭(としごいのみまつり)

奉られている「火」と「水」(写真では、手前の下にある瓶(かめ)に水が入っている。)は、そのいただいたばかりの「火」と「水」なのです。

(つづく)