神社のお祭りは、大・中・小に分かれますが、…

祈年祭

 

神社のお祭りは、大・中・小に分かれます。

どこの神社でも年間の恒例祭典のうち、三つか四つ、大祭(たいさい)があります。

  • 例祭
  • 式年祭
  • 祈年祭
  • 新嘗祭

例祭は、神社の御祭神に由縁する祭典、

式年祭は、神社の鎮座に由縁する祭典です。

身曾岐神社の場合は、例祭が、8月4日で、御祭神井上正鐵神の生誕にちなみます。
12月12日の創立記念祭が式年祭に相当します。

 

祈年祭と新嘗祭は、対となるお祭りです。

 

「祈年祭」は、「としごひのまつり」と訓み、また音で「きねんさい」といいます。

祈年祭は、おそらく朝廷の神祇祭祀の制度が画期的に整備されたと思われる天武天皇朝にその創始があったものと考えられています。

祝詞の内容を見ると、祈年祭は、穀物の豊穣を祈るだけではなく、天皇の御代の繁栄と国土の平安を祈る要素が多分に含まれており、単なる予祝祭に留まらないことが分かります。

 

身曾岐神社の祈年祭

立春は、天地の気が新しく入れ替わる時。

身曾岐神社では、立春に至るこの時期、神職が神社に籠もっての行があります。

その中で、いわゆるお水取りの儀式があります。また、火をいただく儀式もあります。

つまり、毎年、一年の初めに、儀式を行って、火と水をいただくわけです。

火は、お日さまから、水は、八ヶ岳の湧き水をいただきます。

身曾岐神社の祈年祭では、そのようにしていただいた火と水を、忌火・忌水として奉り、

加えて、そのようにしていただいた火と水で調製した忌粥を供え、おまつりを齋行します。

おまつりの中で、新しくいただいた忌火を火祥殿の正座に、

新しくいただいた忌水を水祥殿の神座に移します。

「神は火水なり」

この祈年祭で、いのちを新たに更新しているわけです。

 

そして、直会(なおらい)。

直会までがおまつりです。

直会では、みんなで忌粥を食します。

真新しい天地の気を身に体するわけです。

 

立春という天地の気が新しく入れ替わる時に、おまつりを行い、いのちを新たにし、穀物の豊穣だけでなく、すべての産業の繁栄、国の繁栄、世の平安、万民の安寧を祈ります。

 

昔の人曰く、

神は人の敬いを以て威を増し
人は神の徳によって運を添う

と。

あなたの参列をお待ちしています。

 

日時

祈年祭は、立春2月4日(木)午前10時 齋行です。

場所は、火祥殿です。

 

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