質問から始めます。
「今年は何年(なんねん)ですか?」
そんな 当たり前のこと聞かないでください と言われるかもしれませんが、、、
あなたは、
西暦2017年。
もしくは、
平成29年。
とお応えになるでしょう。
実は、わが国日本には、もうひとつ 言い表し方がありますが、
ご存じですか。
「皇紀2677年」
※皇紀は、「こうき」と読みます。
ご存じでしたか?
今年は、皇紀2677年。
これは、ある時から数えて、2677年経つということですが、
では、何を起点に数えはじめて、今年は、2677年なのでしょうか。
なお、明日は、『国民の祝日に関する法律』に定めのある祝日です。
「建国記念の日」
と呼ばれています。
実は、この日は、先の大戦前は、「紀元節」と呼ばれていました。
明治6年(1873年)に定められ、昭和23年(1948年)に占領軍(GHQ)の意向で廃止されたものです。
それでは、もう一問。
「現在の天皇陛下は、初代から数えて何代めにあたられるのでしょうか?」
続けて、
「初代の天皇さまはなんと呼ばれていますか?」
ここで、日本書紀をひもとくと、次の記述があります。
辛酉(かのととり)の年 春 正月(むつき)、庚辰(かのえたつ)朔(ついたち)、
天皇(すめらみこと)橿原宮に即帝位(あまつひつぎしろしめす)。
是の歳を天皇の元年(はじめのとし)と為す。
これは、初代の天皇さまが橿原の宮で即位されたことを記していますが、
この中の
「辛酉(かのととり)の年 春 正月(むつき)、庚辰(かのえたつ)朔(ついたち)」
とはいつなのか?
これらの疑問を解き、ひとつにまとめると、次のようになります。
「今から2677年前の2月11日に、橿原の宮において、初代 神武天皇が御位にお就きになった。」
※現在の暦に換算して。
すなわち、日本の国のはじまりをかみしめるとするならば、それはいったい1年のうちのいつなのか?
これは、明日の2月11日をおいて他にないということになります。
と言うわけで、当身曾岐神社。明日は、午前10時から「紀元祭」です。
日本の国のはじまりに想いを馳せて、この国に生まれ生かされて生きていることに感謝し、いつまでもこの国が平和な美し(うまし)国として与えられた役割を果たし世界の他の国にも貢献しながらみんなが豊かに栄えていくことができるよう祈念いたしましょう!
あなたの参列をお待ちしています。
なお、式の中で、橿原の宮ならびに皇居を遙拝いたします。