今年は、元号で言えば、
令和2年。
西暦ならば、
2020年。
では、
日本の国には、もうひとつ、年号の数え方があるのですが、あなたはご存じですか?
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これ、意外に知らない人が多いのです。
身曾岐神社で行っている神道の修行座で、ほぼ毎回のように、この質問を投げかけていますが、皆さん案外知らない。
あなたは、いかがでしょうか?
皇紀
もうひとつの年号の数え方は、
皇紀
と言います。
よく神社に行くと書いてあります。
※身曾岐神社は書いてませんが(汗)
皇紀で表すと、今年、令和2年は、
2680年
です。
元号で、令和2年。西暦で、2020年。そして、もうひとつ、
皇紀2680年。
西暦に660年を足す
皇紀の求め方は、簡単。
西暦に660年を足せばいい。
ゆえに、
2020 + 660 = 2680
何が起点になっているの?
以上のように、皇紀の求め方は、簡単です。覚えればおしまいです。
ですが、大事なのは、その意味するところです。
つまり、
・どこから数えて、2680年も経っているのか?
言い換えれば、
・今から2680年前に何があったのか?
分かりますか?
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ついでに。
昨年(平成31年)、先の天皇陛下の御譲位を受け、当時の皇太子殿下が新たに天皇として即位されました。
では、今の天皇陛下(今上陛下)は、何代目でしょうか?
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では、◯◯◯代目ということは、初代の天皇さまがおられることになりますが、
初代天皇さまを何とお呼びするのでしょうか?
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誰もが知っておいて欲しい
こういったことは、日本人であるならば、誰もが知っておいて欲しいと思う事柄です。
しかし、残念ながら全問正解に至る方は非常にまれです。
でも、安心してください。かく言う筆者も、このみちに進まなければ、あんまりよく分かっていなかったですから。
正解は、
今上陛下は、第126代の天皇さまです。
初代天皇さまは、漢風諡号(かんぷうしごう)で、神武天皇とお呼びします。
皇紀とは、別名、
神武天皇即位紀元
と言い、
奈良(大和)の橿原の宮で初代天皇さまが即位した年を起点に数えて、
今年、令和2年は、
2680年
になります。
それで、もうひとつ大事なことは、
世界に国はいくつ、つまり、何カ国ありますか?
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実は、世界的に見れば、2680年もの長きに渡って続いている国は、日本をおいて、他にありません。
これは、各国の国家成立年を調べてみると分かります。
お隣中国は、中国4千年とか、5千年とか言いますが、中華人民共和国は、実は、戦後できた国です。
※国家成立年:1949年10月1日
厳密には「建国」という
概念はない
まもなく建国記念の日がやって来ます。
しかし、日本の国は、他所にあるような、どこかの国を滅ぼして、新たに国を建てたという成り立ちではありません。
『古事記』、『日本書紀』にあるように、神代から人代に続きます。
つまり、国としてのはじまりのみあるという感じです。
国としてのはじまりを意識する
では、国としてのはじまりを、1年のうちで意識するのであれば、いったいいつがふさわしいのか?
このような疑問が湧いてきます。
この疑問に対する答え、すなわち、結論は、
建国記念の日と呼ばれている太陽暦2月11日をおいて他にはありません。
なぜなら、日本書紀の記述にもとづき、初代天皇さまが即位された日を換算すれば、太陽暦では、2月11日になるからです。
まとめ
まとめると、
1)日本ほど長く続いている国はない。国として、世界一長寿。
2)日本の国は、厳密に言えば、建国というより、国のはじまりがある。
3)日本の国のはじまりをかみしめるならば、1年の中では、2月11日しかない。
となります。
紀元祭
身曾岐神社においては、2月11日に、み祭りを行います。
このみ祭りを紀元祭と呼んでいます。
日本の国のはじまりに想いを馳せ、天皇さまを中心にまとまった日本の国が、いつまでもいつまでも栄えてゆくこと、みんなが豊かに楽しく幸せに暮らしゆくことを祈ります。