【境内案内4】 80年もかけて湧いて出て来るお水 – 水祥殿 –

先ほどご案内した火祥殿と対になる御殿です。

中央のしめ縄を引き廻らしたところが井戸になっています。

ここは、八ヶ岳の湧き水を引いています。
最初に、手水をお使いいただきましたが、どちらも同じお水を引いてあります。

80年もかかって湧いて出て来る
お水

八ヶ岳の湧き水、この地元では、80年かかって湧いていると伝えています。

ですから、先ほどお使い頂いたお水は、なんと、今から80年前、まだこの世には誰もいません、今から80年前に、八ヶ岳の峰に降った雨、または、雪が溶けた水です。

実に人の一生にも相当する長い時間をかけて、地中に深く浸透し、清めに清められて、ようやっと湧いて出て来たお水。そのお水を使わせて頂いたのだということです。

家で水道の蛇口をひねれば、ジャーッと出てくるので、あまりそのような時の流れに思いを至らせることはありませんね。

お水はこの天地を循環しているものです。
自然から賜るものですね。

この辺りは、酒処。お水は抜群にいいのです。

そのようなお水を使わせて頂くからこそ、健康でいられるわけですね。

目には見えない霊妙不可思議な
ハタラキ

火には火の神さまがいらっしゃる。水には水の神さまがいらっしゃる。

木、一本、草、一本とっても、神さまがいらっしゃる。

つまり、不思議なハタラキ、力が、そこにあるということです。

その不思議なハタラキに名前をつけて、神さまと言って手をあわせて、敬い、怖れ、畏んで生きて来たのが日本人です。

その不思議なハタラキに支えられて全てのことがあるわけです。

感謝、感謝、感謝

先ほどは、「火の神さま、ありがとう。」でした。ここでは、「お水の神さま、毎日、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」と、そのようにお参りください。

それでは、案内は以上です。

本日は、ようこそお参りくださいました。

大神さまの御守護のもと、これからも健やかで、世のため人のために、それぞれ置かれたところでご活躍されんことをお祈り致します。
ありがとうございました。

お参りが終わられましたら、あちらの養生館にお進みください。
どうぞ、出発のお時間までごゆっくりなさってください。