先ほどご案内した火祥殿と対になる御殿です。
中央のしめ縄を引き廻らしたところが井戸になっています。
ここは、八ヶ岳の湧き水を引いています。
最初に、手水をお使いいただきましたが、どちらも同じお水を引いてあります。
80年もかかって湧いて出て来る
お水
八ヶ岳の湧き水、この地元では、80年かかって湧いていると伝えています。
ですから、先ほどお使い頂いたお水は、なんと、今から80年前、まだこの世には誰もいません、今から80年前に、八ヶ岳の峰に降った雨、または、雪が溶けた水です。
実に人の一生にも相当する長い時間をかけて、地中に深く浸透し、清めに清められて、ようやっと湧いて出て来たお水。そのお水を使わせて頂いたのだということです。
家で水道の蛇口をひねれば、ジャーッと出てくるので、あまりそのような時の流れに思いを至らせることはありませんね。
お水はこの天地を循環しているものです。
自然から賜るものですね。
この辺りは、酒処。お水は抜群にいいのです。
そのようなお水を使わせて頂くからこそ、健康でいられるわけですね。
目には見えない霊妙不可思議な
ハタラキ
火には火の神さまがいらっしゃる。水には水の神さまがいらっしゃる。
木、一本、草、一本とっても、神さまがいらっしゃる。
つまり、不思議なハタラキ、力が、そこにあるということです。
その不思議なハタラキに名前をつけて、神さまと言って手をあわせて、敬い、怖れ、畏んで生きて来たのが日本人です。
その不思議なハタラキに支えられて全てのことがあるわけです。
感謝、感謝、感謝
先ほどは、「火の神さま、ありがとう。」でした。ここでは、「お水の神さま、毎日、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」と、そのようにお参りください。
それでは、案内は以上です。
本日は、ようこそお参りくださいました。
大神さまの御守護のもと、これからも健やかで、世のため人のために、それぞれ置かれたところでご活躍されんことをお祈り致します。
ありがとうございました。
お参りが終わられましたら、あちらの養生館にお進みください。
どうぞ、出発のお時間までごゆっくりなさってください。